KK-CUP
運営が変わって初のブログは、KK-CUPで見事にグランドファイナルまで進んだチームの1人のしょーこちゃんです!
みんなしっかりしているバリバリのディベーターと思いきや、意外と抜けているひっちゅーのメンバーの一面が見れちゃったり、、?とはいえそこはディベーター、自己分析力に圧倒されます。人生に悩んだ時は相談したら良い答えを導いてくれるんじゃないかと思います。(適当)
それではお待ちかねのブログの内容をどうぞ!!
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こんにちは、法学部新2年の田辺翔子です。最近は毎日猫2匹と昼寝し、自分は本当にJD(女子大学生)なのかと不安になるような日々を送っています。穏やかな日差しを感じるようになってから新歓の準備も始まり、春がすぐそこまで来ているように感じます。
今回は2/20.21にオンライン開催されたKK-CUPの振り返りをしたいと思います。この大会でのペアを組んでくれたのは、日本語で話し合って韓国語でメモを取り英語でスピーチをする最強トリリンガルのヒウォンちゃんです。一緒に出てくれてありがとう。ヒウォンちゃんとは年末にキンパという韓国料理を一緒に食べたのでチーム名はキンパで即決でした。まず結果を言うと、、、オープンブレイクできました!!!さらにSemiFinalでも2位にランクインし、GrandFinalにも進むことができました!!!
こう見るとすごく輝かしい感じがしますが、実は勝ち進むにつれて素直に喜ぶ気持ちより「なんで私たちが勝てたの?」と疑問に思う気持ちが強まるような、どこか心が晴れない気持ちでいました。私はこの結果は偶然と奇跡が重なって生まれたに過ぎないと思っており、今後は単なるマグレではなく自分のディベート力に自信を持って良い結果を獲ることを目標にしたいと思います。
さて、このブログでは私たちのチームが大会を通して漠然と感じていた不安を言語化しスッキリさせたいと思います。これだけでは私の自己満に終わってしまいますが、書いているなかで発見した新たな課題をここで共有することで、読んでくださるディベーターにとっても何らかの一助となれたら幸いです。まず私たちが抱えていた根本的な問題としては大きく練習不足と即興力不足の2つが挙げられます。
初めに前者についてですが、これは正直言い訳です…優しい心で読んでください。ディベートはシーズンごとに中心となる形式が異なり、今の時期はAsianが主流なのでこの大会での形式であるBPに対して少し不安がありました。さらにKK-CUPの直前にはAsianBridge(一橋主催のAsian大会)があり、ヒウォンちゃんとの練習の時間があまり取れませんでした。その上、お恥ずかしいことになんと唯一の試合練習であった前日練を私が寝ぶっちしました。午前10時開始のはずなのにパッと時計を見たら12時…あの時を思い出すと今でも背筋が凍ります。BP練を開催するために協力してくださったりなさんや参加してくださった方々、本当にごめんなさい。( ; ; )
次に後者の即興力不足について、これは練習不足に包含される部分もありますが特にこの力の不足が私たちの足枷となったので取り上げたいと思います。この大会での形式であるBPはモーションが出てからの準備時間が15分と非常に短いです。この15分の使い方が勝負であると言っても過言ではなく、短い時間でどれだけロジックを詰められるか、そして足りない部分を試合中にいかに補えるかが重要になります。ここで私がいう即興力とは頭の回転の速さであり、ディベーターとしてもう一段階成長するために不可欠な力です。話し合いではモーションの理解に始まり自分たちの目指すべき場所、そこまでの課題、具体的な策、などの分析を手際良く進めなければなりません。特に時間的制約の強いBPにおいては多くの場合話し合いの時間が足りず、本番中にいかに素早く相手のロジックの欠落や自分たちの問題点を発見し、いかに効果的に対応するかが勝負となります。このような力というのは普段の練習で磨かれるものですが、ディベートでは練習と本番が全く同じ局面であるということはあり得ないため、どのような状況にも応用できる基盤となる力が必要です。これは一種の本番力でもあり、いざというときに即興的に最大限発揮されなければならないことから即興力と言わせていただきました。私たちがこの力不足を特に感じたのは、21日のSemiFinalにおいてです。20日のR1〜4では地に足がつかずともなんとか耐え、順位は2位3位2位2位でした。そして迎えたSemiFinal。モーションの意味がわからない!モーションの詳細が書いてあるインフォスライドは長いし、OGだし(汗)…。今でも忘れませんが電話越しにもお互いの間に焦りと不安が混ざった空気を感じました。そしてモーションの意味を理解するのになんと10分もかかり、大まかなスタンスとゴールを決めただけで時間切れ。わずかながら持ち合わせていた即興力を絞り出し、体当たりしてなんとか2人とも7分喋りきりました。ロジックやメカニズムを詰められた自信は全くなかったため内心では最下位でもしょうがないと諦めていましたが、順位はなんと2位でGrandFinal進出。ジャッジ次第でこんなにもディベーターの予想を覆すことがあるのですね。これもディベートの面白さの一つであり、終わってみないと何が起こるか分かりません。大きな不安を抱えながらも「やるしかない!」と体当たりで臨んだ結果良い方向に転がったということは、つまり私たちは危機を乗り切る程度の即興力は日々の練習のおかげで持ちわせていたものの、時間がない中で確実に勝ち筋を見つけて落ち着いて論を立てる程の即興力はなかったということです。何よりもモーションの理解に10分もかかったのが最大の原因ですが。今後は論点の根本を理解しどう反論すれば良いのかを明確にするという練習を重ね、本番で即座に対応できる力を磨きたいと思います。堂々とこれを発揮するためには自分の論理に対する自信が大切だと感じており、初めてのGrandFinal出場進出という本大会での経験も今後の自信に繋げていきたいです。
以上のように、本大会を振り返ることで試合中漠然と抱えていた不安とその原因、自分の課題をはっきりとさせることができました。この経験を踏まえて日々の練習に目的を持って取り組みたいと思います。このブログを書く中で思ったのですが、こうやって心の内で感情や考えを言語化するって面白いですね。書くことで心が整理されていくようで気持ちが良いですし、新たな発見もたくさんできます。このまま書き続けてしまうと長くなってしまうのでこのあたりで終わりたいと思います。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!
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投稿するにあたって全て読ませて頂きましたが、謙虚ですね。泣きたいくらい。この人普通にディベート上手いです。こうやって反省することが素晴らしいディベーターへの一歩なのだと学びました。とてもまぐれなんかではないと(私は)思います。おめでと〜〜〜う