✨Gemini Cup 2021 振り返り✨


今回はGemini Cup 2021の振り返りです!

今年のGemini Cupは9/25,26の二日間で行われました。Gemini CupとはAsian式のディベート大会で、3対3で行われます。

ということで、今回はブログを3名のひっちゅー部員に書いてもらいました!

Gemini Cupに出場し、見事Semi Finalistに選ばれたチームベジマイトです!!!
ベジマイトってオーストラリア特有のトーストに塗る美味しくないペーストですよね!?
そこからチーム名を決めてしまうお茶目なガールズトーク(?)をぜひお楽しみください~



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【Gemini Cup 2021】 -5th best speakerクラッカー Maya Wakabe -8th best speakerクラッカー Yuki Mizumura Semi finalistクラッカー -ベジマイト(Kyo, Yuki, Maya) Reserved 1stクラッカー -お花畑(Sae.M, Sae.T, Rui) Congratulations!!!!くす玉
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[自己紹介]

Maya (1st)

商学部1年分部真矢です。私はどのスタイルのディベートでもだいたいファーストを務めるのですが、Geminiも例外なくファーストでした。個人的には反論するのも好きなのでOppの方が好きです。ですが、Govでももちろん頑張ってます笑


下を読んでもらったらわかるんですけど、なんかお互いを持ち上げるコーナーらしいので我がひっちゅーが誇るセカンドスピーカーゆきの神様感をお伝えしたいと思います。まず主にすごいところは練習への意欲です。正直私なんかの倍練習してると思います、、ひっちゅーの公式連には毎回といってもいいほど参加してますね。ゆきはネイティブなんで(いや違います by ゆき)英語の上達とかじゃなくてシンプルにディベート力を伸ばしにきてますねあれは。もう一つはファーストへの対応力です。もちろん一緒にプレパする訳ですし、理想的にはファーストがいうことをチームメイトが全て把握しておく必要はあるんです。でもその場で思いついたことを言っちゃったり、言葉のチョイスによってニュアンスが変わることもどうしてもあるんですが、私が何言っても完璧にエクステンションしてくれるので感謝しかありません。


続いて我らがベジマイトの大黒柱きょうさんです!きょうさんはゆきまやのペースメーカー的な役割を担って頂いてます。私たちが最初の5分でざっくりと立論した後にきょうさんがBOPやプリンシパルといった落としてはならないところを補ってくれます。こう書くとすんごいサブじゃんとか思われるかもしれませんが断じてそんなことはありません。(え、サブじゃん笑 by きょー いや続きしっかり読んでください笑 byまや んな訳ありません笑 byゆき) 私が思うディベートで最も大事なところは説明責任を全うすることです。プレパに集中していると案外抜け落ちてるんですよねー。そこをすかさずバックアップして鉄壁BOPを提供して頂いてます。もちろんWhipとしての役割に加えてですよ?さすがとしか言いようが無いし、毎回毎回救われてます。Whipは新しいアーギュメントも出せないので新しいことしか言えないファーストスピーカーからすれば一体どうやって7分持たせて、かつ効果的なスピーチができるんだろうかとリスペクトしかありません。



Yuki (2nd)

法学部1年の水村優希です。Asianではセカンドを務めました!だいたいまやがファーストやる時は私セカンドやってます。というか春~夏にかけてほぼセカンドしかやっていなかったので、PM/LOスピーチをする梅子のトライアウトではかなり困ったのですが、まあそれは別の話、、、


下できょう先輩が、で上でまやが私を持ち上げてくれているので、私も負けじと持ち上げ返します笑 きょう先輩は、プレパ中に私とまやの議論を整理して下さったり、相手ならこう攻めてくるのでここを崩せば倒せる!と示して下さりました。私もまやもアーギュメントの枝葉部分に集中してしまい、後で振り返れば割とディベートの本質と関係ない部分にプレパが集中してしまう事が多々ありました。ですが、Asianではきょう先輩のような俯瞰的に議論を見てアイデアを出して下さるWhipスピーカーがいたおかげでバランスがとれてプレパの効率が驚くほど良くなりました。毎プレパできょう先輩に救われてます。まじで神です。貴重すぎるディベーターです。もちろんスピーチもつよつよで、私がセカンドスピーチで証明しきれなかったところを毎回Whipスピーチでナチュラルに回収して下さりました。本当に大感謝です!!Whipスピーカーってかっこいいですよね。最後に登場してひたすら相手のアーギュメントの穴を突っついて潰していくところ、憧れます。


今度はまやを持ち上げる会です。まやの一番好きなところは、なんて言ったってスピーチ中の自信!Confidence!(演技派と呼んでくれ byまや)いやほんとこれね、何回も言ってる。色んな人に言ってる。プレパの頭の回転が速いところとかリバッタル上手いし秒で思いつくところとかPOI投げられても一切動じないどころかちゃんとリバッタル風に答えるとことか他にまやの長所は数え切れないくらいあるけど、私はconfidentlyに話すディベーターが大好きなのでそこを選びました。なんかね、説得力が3割増しになる。余裕あってかっこいい。ほんと好き。聞き惚れる。他には、ファーストの構成がいつも綺麗でポイントがインパクトなどの最後まで証明されているので、セカンドスピーチがすごくやりやすいです。いつもありがとうございます。これからもよろしくううう~



Kyo (Whip)

シドニー大学2年の中村響です。ひっちゅーの中村です。 (あっ🤭)

もうひっちゅーの中村はあなたですわってこの前仰っていたので、いいですよね。ね! (圧)


まやちゃんはプレパで出てきた様々なアイデアを最大限生かしつつ、一貫性のあるスピーチを速攻で作り上げてくれます。私は常に思考が色んな所にとっ散らかって行くので、まやちゃんの高い対応力にいつも感動しています。また、相手を「はっ」と驚かせるイントロや、丁寧な言葉選びをしてくれるので、最強のファーストスピーカーです! 


ゆきちゃんの魅力はやはり鋭い反論と積極的なPOI、そしてケースの知識の多さです! どんなに強いチームに当たって「反論出来るところないなあ、、、」と思っていても、彼女は臆することなく戦ってくれます。議論に新しい展開をもたらしてくれるのもゆきちゃんで、彼女のエネルギッシュなスピーチには毎回とても刺激をもらっています。


ねね、ベジマイトって名前、何でそれにしたんだっけ? 笑


( 私ときょうさんが二人ともオーストラリアと繋がっててベジまいと好きだから?みたいな感じだったと思います by まや) 


そうでした。学生時代、大好きなオーストラリア人の先生がよくベジマイトトーストをお裾分けしてくれたんです。パターの背徳感も加わってすごく美味しくて、朝ごはんによく食べてます。何ならこの日も食べてました(いらない情報すみません)。


( Aoyama Women’s Cupのチーム名もGemini記念でベジマイト入れてますよ by ゆき)


それは嬉しすぎる☺️




[大会までの練習]by Maya

基本的にはひっちゅーの公式練とあとは自分たちで人を寄せ集めて練習してました。直前に、二、三年生の先輩や他のインステの先輩にプレパ練を見てもらったりもしましたね。(その節はありがとうございました。)特に、前日に見ていただいた先輩にはすごくいろんなアドバイスをいただいた反面、自分たちの甘さ?できていないところが非常に浮き彫りになりました。おかげで謙虚な姿勢で大会を迎えることができたのでよかったのかな?笑



[大会一日目]

R1 by Yuki

THP developmental dictatorship over democracy in developing countries. (Gov, win)

Opp: 優勝獲りけらTOPす(Hit-U)


初戦からひっちゅー校内戦でしたが、そのおかげで緊張はあまりしませんでした。聞いたところ、優勝獲りけらTOPす(ヒウォン先輩、しょうこ先輩、ゆうた先輩)チームは4戦中連続3戦でひっちゅー校内戦だったそうです。そんなことあるんですね。それが起きる確率をラウンド間の暇な時間に計算しようとしましたが、数弱なことを思い出したので無理でした。数学得意な方、代わりにお願いします。


プリンシプルとプラクティカルの二本立てで攻めました。プリンシプルでは長期的に健全な民主主義を実現するためにはOppよりGovのパラダイムの方が途上国の国民にとって良いこと、プラクティカルでは開発独裁は途上国の発展上、メリットの方が大きいことを強調しました。プリンシプル面で多少Oppに負けたものの、プラクティカルで “significant benefit was seen on the Gov’s paradigm” とのことで全体の票はGovに入り、好スタートを切ることができました。(初戦って大事だよね。byまや)


R2 by Kyo

THP a world where individuals believe that all courses of events are predetermined to occur. (Opp, win)

Gov: Setouchi (QU)


個人的に大会の中で一番自信を持ってスピーチができたモーションです笑 いつものことですが、プレパ開始後の5分間は全ての音を遮断し1人黙々とマインドマップを作り上げていました。5分経った後「どう〜?」ゆきまやの会話に入って行くと、「ん、、、」と何とも深刻げな声が笑 確かに抽象的なモーションで、相手がどう切り込んでくるのかわからなかったです。


「全ての出来事があらかじめ決められているとみんなが信じている」のなら、予測出来ないことが起きた際にパニックになる。この仮説を元に震災の例を用いたインパクトを考えました。また、実際に全ての出来事が決まっている訳ではないのに、その思考によって受験などの大切な人生の分岐点でモチベーションが薄くなってしまう、といった人間の心理も深掘りしました。OPPの方が世界線を想像しやすかったのか、OPP winとなりました。



R3 by Maya

THBT Bundesliga should abolish the “50+1” rule. (Opp, win)

Gov:カビゴンファンと仲間たち (WAD)


モーション見た時これはきたなと思いました。私は父がドイツ人で時々ブンデスリーガの話をすることがあったので馴染みのあるテーマでした。もちろんこのようなモーションはinfoスライドが用意されているので、そんなピンポイントな知識ねえよと思った方も安心してください。


簡単に要約するとこの“50+1” ruleっていうのは、ブンデスリーガに所属するクラブは運営における議決権の過半数を親クラブに持たせなければならないというルールです。つまり、クラブのオーナーシップを投資家や投資企業が独占することを防ぐルールですね。ここでの私たちの勝ち筋はいかにサッカーがドイツ国民にとって大事なのかということを押しまくって、クラブが利益にしか興味のない投資家や企業に独占されてしまったら国民にこんなハームがあるよねとジャッジに納得させることです。Govはクラブ運営における費用調達の重要性による両サイドのWin-Winが実現できると押してきましたが、これはあくまでも議決権の所属に対するディベートであってOppのパラダイムでも資金調達が必要なのであれば実現できるという点でGovのアーギュメントは強く取られませんでした。地元密着型ブンデスリーガの現在のベネフィットなどについてもファーストの段階でドイツ国民のサッカー愛を1ドイツ国民として主張できたのは勝ちに貢献してたと信じてます。(まじでこのラウンド勝てたのはブンデスリーガに馴染みがありかつ商学部生のまやのおかげです。本当にありがとう by ゆき)


R4 by Yuki

THS the narrative that all cops are bastards. (Gov, lose)

Opp: Shadow A


4ラウンド目にして負けてしまいました。要因は幾つか考えられます。(サインポスト~!ひあひあ~!) 一つ目は、気の緩みです。既に3勝して、ブレイクがほぼ確実になったので安心して気が緩んでしまったのではと思います。二つ目は、R4だったので普通に疲れたからです。三つ目は、Vetoミスです。残りの2つのモーション(THBT the state should pay reparations to individuals convicted in the past for actions that are no longer recognized as a crime.; THW force priests to report the confession of serious crimes to the police.) で相手がどう攻めてくるか上手く読めず、あたふたしながらモーションの希望順位を決めてしまいました。個人的にBLM問題とかに興味があって少し知識があったので、なんとか行けるかも!と思ってこのモーションをvetoしませんでした。なんとか行けませんでしたね、戦犯は私ですすみません、、、🙇‍♀️四つ目は、ただ単に力不足でした。シャドーチーム、強かったです。(ほんと強かったね… by きょー)


Govアーギュメントとしては「1人の警察官の悪事を警察みんなで庇ったり、隠蔽したりするから悪事は解決されるどころか助長される!よってACABだ!」となんとも立証責任がおも~~いものを選んでしまいました。サイレントラウンドなので完全なRFDは頂けてませんが、ラウンド後の感触的にはやっぱり証明しきれてないかな~と思ったので方向性を間違えたと思います。違うモーションを選ぶ、違うアーギュメントを選ぶ、などして色々やり直したいです。後悔が残るラウンドとなってしまいました…





[大会二日目]

QF by Yuki

You are an author who is trying to warn against climate change. Rather than write a dystopian sci-fi novel on the aftermath of climate change, TH, as you, W write a similar fantasy novel (magic brooms instead of hovercrafts, spells instead of laser guns, etc) where using magic slowly but irreversibly harms the Earth. (Opp, win)

Gov: 日本キャリーされたい連盟 (UTDS)


このモーションが大会で一番好きでした。非常に面白い視点で考えるのが楽しかったです。個人的にはこれに勝ててSFに進めたのがGemini中、一番嬉しかったかもしれません。銀杏杯では一応まやとブレイクできましたが、二日目は初戦敗退したので…

きょう先輩が1人プレパの5分後、「これ絶対勝てるよ!Govの証明責任めっちゃ重いもん!」と明るく言ってくださったのが非常に心強かったです。


Oppの方向性としては、「魔法は非現実的であるため、読んだ人が気候変動を真剣に捉えるとは思えない」「ファンタシーは子供向けが多いのに、実際に環境破壊を行っているのは大人だよね。子供に環境を変えさせる責任を負わせるjustificationは?」に決めました。


Govの主張は「子供はディストピアなんて読まないじゃん!」がメインに聞こえたので、いやいやハンガーゲームズとか1984読んでるじゃんって反論したと思います。


ラウンド後、少し手応えはあったので、SFに進めて嬉しかったです。



SF by Maya

TH, as the EU, W remove Hungary from the EU. (Opp, lose)

Gov: Knifing David Suki (AIUDS)


まあ、モーションがむずい。そして相手が強すぎる。あと一勝でGFというところで難敵がやってきました。もちろんこれもinfoスライドが一応あったわけですが、まああってもなくてもむずさに変わりはないほどでしたね。infoスライドにはハンガリーが最近非常にラディカルな首相を当選させたと。反LGBT法も通す勢いだと。そんなようなことが書いてありました。TH as A WっていうモーションなのでEUの立場から考えなければならないっていうのが一番難しかったと思います。EUのプリンシパルってなんだっけとかハンガリーって東欧だから加盟割と最近だよなとか、ロシアとかに繋げられんかなとか受験地理の知識を奥底から引っ張り出してきました。そうなんです私2次試験地理で受けたレアキャラです。(実は私もそうです、世界史から科目変更しました byゆき)(まじで。ずっと一緒にディベートしてきて初めて知った笑 byまや)なのでひたすらハンガリーを手放した方が地域統合のプリンシパルに反するとか、EU内の他国にも同じような状況が起きたら対処できなくなるとか、一時的な政権のために永久的なベネフィットをもたらす立場を放棄させるのかといった具合にどれもメカニズムが詰まっていない、インパクトまで落としきれていないアーギュメントを乱立させてしまいました。これが敗因だと思います。どれか一個だけを詰めに詰めまくってインパクトを描き、EUにおける加盟国をしっかりキャラ分析すればよかったなと反省です。

 教訓:意味わからん時ほどシンプルに。


[まとめ] by Kyo


これはグループラインの延長でしょうか笑 (💓💓💓 by ゆき)


Gemini Cupでブレイク出来たことは、私のひっちゅー活動の中で一番の成果です。一緒に練習をしてくれたひっちゅーメンバー、アドバイスを下さった先輩方に感謝申し上げます。これを機に、より一層精進して参りますので今後ともよろしくお願いいたします!