㊗Novice Grand Finalist! 対面銀杏杯!!
こんにちは!Hit-U広報のたなかさえです🌷
一橋では先日秋学期が始まりました!みなさん夏休みはいかがお過ごしでしたか??
私は毎日のように太陽の下で動き回っていたらとても日焼けしてしまってちょっと悲しいです
さて今回のブログは8/8.9に開催された銀杏杯にて見事Novice Grand Finalistに輝いたPetrichor のりょうたくんに書いてもらいました!大会前の練習の様子や一試合一試合に向き合う姿勢を詳しく書いてくれているので、ぜひお読みください~
ちなみに銀杏杯は対面大会(たのしすぎた)だったため最後のNovice グラファイは大きな会場でスピーチしていました✨(私は同時間帯の他の試合のジャッジがあり見られませんでしたが、とてもかっこよかった!という声を沢山聞きました💞)
Icho Cup 2022 Results
《Team Prize》
Open Octo Finalist ▶︎STOP! オンデマ視聴の先延ばし(Genki, Yui)
Novice Grand Finalist ▶︎ Petrichor (Ryota, Taichi )
《Speaker Prize》
Open Silver 10th Best Speaker ▶︎Genki Yoshida
《Adjudicator Prize》
2nd Best Adjudicator ▶︎Rui Aoyama
7th Best Adjudicator ▶︎Hikaru Yamaki, Rio Yamada, Sae Tanaka
《DCA》
▶︎Ryosei Kobayashi
《Invited Adjudicator》
▶︎Rio Yamada
1. 自己紹介
みなさんこんにちは。経済学部1年の大久保遼太と申します。
Hit-Uブログ初登場でございます。
高校時代は模擬国連をしており、大学に入ってから英語ディベートを始めました。
大学入学当初は全く英語ディベートをするつもりはなかったのですが、友達に誘われてオンライン新歓に行ってしまったが最後。先輩方の圧巻のスピーチと、名だたる大学と対戦することが可能な素晴らしい環境に魅了され、気づいたらHit-Uに入部届けを提出していました。
僕はチーム「Petrichor」として、本ブログの1回前の記事で登場した山村太一と一緒に2022銀杏杯に出場しました。
当日までの練習、そして2022銀杏杯の振り返りをこの場でさせていただきたいと思います。
紛らわしいと思いますが、以下、山村太一のことは「相方」と記すことにします。
2. 練習
まずは練習から振り返っていきたいと思います。
銀杏杯の3週間ほど前から、相方と共にプレパ練を始めました。
モーションは主に銀杏杯の過去問(特に予選ラウンドで使われたもの)を使いました。初心者にとってはまず両サイドの視点から考えてみることが大切だと思ったので、僕が立論を考えては相方が反論、その反論にまた僕が反論、といった練習を、時間制限を設けずに心ゆくまで行いました。
過去問の数が多かったと言うこともあり、この練習を通じてディベートでよく扱われる論題のジャンルを一通り知れたことが何よりの収穫でした。
そして1週間ほど前からは実践練習ということで、同じく銀杏杯に出場するHit-Uの2人
とラウンド練を数日間行いました。僕たちの練習に付き合ってくれたこの2人こそが、Hit-Uの中で予選ラウンドを突破したもう一つのペアであります。そう考えると、何の変哲もないあの直前練習はかなり効果があったのかも知れません(笑)
3. 銀杏杯の振り返り(1日目)
R1: THW legalize organ transplant for profit / OPPで負け /
古典的で、ディベートの方向性は容易に想像できるモーションでした。
我々は”equality”や”human dignity” といったprincipleを持ち出して議論を進めましたが、初戦の結果としては負け。平等であること、人間に尊厳があること、これらは良いことであると初心者ディベーターの大半が考えがちで、帰結がこの主張になるように立論しがちですが、このラウンドではこれらの原則や価値観を守ることがなぜ重要なのかまで考えることが必要であるということを学びました。
R2: THW set mandatory retirement age for all politicians / OPPで勝ち /
0.5 marginで勝利でした。一見対立しているように見えて、実は相手サイドと結論共有型、つまりシェアゴールであったことに気づけていませんでした…
シェアゴールであるならば、我々サイドはどこで相手サイドと対立しており、どの点で相手より優位であるかについての比較をすることが重要であることが分かったラウンドでした。
R3: THW introduce a separate category for female researchers in academic accolades (e.g. Nobel Prize for women) / GOVで勝ち /
「研究」のuniquenessの分析で勝つことができたように思います。principleの議論だけでなく、SQのharm、そしてAPで女性研究者のみならず社会全体にどのような良い影響が与えられるかというpractical benefitまで熟考した上での立論ができたことが勝利につながりました。相手にとってのベストケースにも積極的に関与できたのが良かったです。
R4: THBT developing countries should prioritize vocational education over higher education / GOVで勝ち /
我々は初手でmodel設計ミスをした上に、多国籍企業が来ることのincentiveに関するメカニズムが伝えきれなかったことを後悔しつつも、相方が発展途上国で救える人間の数や実現可能性といった具体的な観点でたくさん比較をしてくれたことが効いたように感じました。
4. 銀杏杯の振り返り(2日目)
QF: THBT social media has done more harm than good for democracy / GOVで勝ち /
SNSやdemocracyの分析をよくした上での議論ができたと思います。またSNSが政治に与えたharmの例として、Cambridge AnalyticaとFacebookの不正結託により選挙をコントロールした事例を相方が出してきたことには驚きました。やはり知識の蓄積がものを言う競技だなと改めて実感しました。Social mediaとその他のmediaの比較が欠けていたことが反省点です。
SF: THBT medical patent protections should be suspended during a healthcare crisis / OPPで勝ち /
相手サイドは主に途上国を例に出し、ワクチンが貧困層に渡らないという問題がこのモーションで解決されるという立論をしましたが、我々は医薬品開発のための基礎研究にかかるコスト、製薬会社への投資、そして会社として特許があることで守られる利益について話した。分析では優位であった自信はありましたが、相手サイドがharmとして挙げていたurgencyに対して良い反論ができなかったことが心残りでした。
GF: TH, as you, would use the technology to recreate your deceased family member /GOVで負け /
我々はAIロボットでgriefが少なくとも減るという立論を守りきった一方、なぜAIロボットを使うことが他の手段(故人の写真や動画を見るなど)よりも優れた手段であるかについて説明しきれませんでした。また、反論においても、not mutually exclusive までは言えたものの、反論としては弱かったため最後まで勝敗が分かりませんでした。
実際、結果としては2-3であったようで、勝利まであともう少しだったのかと思うと少し残念です…
反論の仕方がたくさんあることをコメントで教えていただいたので、今後実践してみようと思います!
5. 感想と今後の目標
チーム発足から銀杏杯1日目終了まで、Petrichorは「予選ラウンドを突破して2日目に進む」ことだけを目標に活動してきましたが、ブレイクが確定的となった1日目終了直後からは「決勝ラウンドに行こう」という目標に変わりました。
結果として、今回の銀杏杯では前者の目標も後者の目標も達成することができたのですが、優勝することはできませんでした。
僕たちは後悔しました。なぜ2日目の目標を「決勝ラウンドに進む」ではなく「銀杏杯で優勝する」としなかったのだろう、と。
そんな裏話はさておき、このような大きな大会でブレイクするという経験ができたことは本当に嬉しかったですし、決勝ラウンドで皆様の前でスピーチをさせていただけたことは
かけがえのない思い出となりました。
このような素敵な体験をすることができたのは、たくさんの方々の支えがあってのことです。
素晴らしい大会を開催・運営してくださった関係者の皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。
そして何より一緒に戦ってくれたたいち、ありがとう!
「少なくとも決勝まで進めたわけやし、speaker prizeは流石に貰えるやろ!」と、最後の表彰式が始まるまで意気揚々と相方と話していたわけですが、結果として僕も相方もspeaker prizeをいただくことができなかったという事実が、僕たちがディベーターとしてまだまだ未熟であることを如実に示しています。
今回の大会では、自分達とは比べ物にならないほど強いディベーターが山のようにいるということを改めて実感しました。
そのような方々といつか白熱した議論が交わせるようになることを夢に見ながら、今後もより一層練習を頑張っていきたいと思います。
大変長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
大久保遼太
りょうたくんありがとう!!!!!
これから少しずつAsian, BPシーズンが始まります!楽しみながら頑張りましょう~
ここまで読んでくださったみなさんもありがとうございました☻